スナメリプロジェクト

瀬戸内海に生息するスナメリのモニタリング手法の開発(平成28年度岡山理科大学プロジェクト研究推進事業)

 
瀬戸内海にはスナメリという世界最小のクジラが生息しています。瀬戸内海に1万頭しか住んでないと言われており、その実態把握が必要なのですが、全く生態研究は進んでいません。そこで我々の研究室では水中の音を記録する音響ロガーとドローンを用いて、その行動生態を研究しています。

音響ロガーは海中にセットしておくと、1ヶ月の間、水中の音を記録してくれます。もちろんスナメリの音も入っており、それによってスナメリが来遊してきたことがわかります。

また、スナメリは背鰭がなく、海上からの観察がしにくいことで有名です。他のイルカなら背鰭の色や形で個体識別をしたりできるのですが、背鰭がないスナメリはそれが全くできません。

そこで、我々はドローンを用いてスナメリの行動観察を開始しました。何度か失敗をしましたが、今では上空からスナメリの行動が観察できるようになってきました。岡山県瀬戸内市牛窓の前島周辺で、スナメリ達が3-4個体の群れをつくり、海底の魚を追いかける様子が観察されるようになりました。

ところが他の研究を調べてみると、別の場所ではもっと多くの個体が群れを作って餌を追っているのです。ひょっとしたら岡山のスナメリは生息数が少なく、3-4個体の群れしか作れないのかもしれません。

いずれにせよ、もっとデータをとってスナメリ達の現状を理解したいと思っています。

 

音響ロガー:これを海中に沈めてスナメリの声を観測しています。

 

ドローン:これを飛ばしてスナメリを観測します。バッテリーが長持ちしないことが難点です。

 

ドローンで撮影されたスナメリ。左の2頭は母子だと思われます。

 

今後の調査にご期待下さい。